俺たちはそのまま話しながらハイドウ学院に着いた。ハイドウ学院は国東市の南側に位置していり、歴史が長いのだ。山の中腹にあるし、空気もきれいだし、環境もいいし、とても素敵だと思っている。そして、学院からこの町を一望できる。しかし、代価はこの長くて険しい山坂の旅を楽しみにしなければならない。運動神経の足りない俺にとって登校くらいのことでも大きいな負担だ。
校門の前に立っていてショートパンツを履いてランニングシャツを着ていた「マスコット」は俺たちの体育の吉慶祥先生だ。もしかしたら、豊な筋肉をひけらかすために、（マスコット）はいつもその格好で、冬も例外がない。鋭い目で時計を注視しながら遠い所で走っている学生を眺めていた。さらに手に長くて恐ろしい木の棒を持っていた。
遅刻ばかりしているせいで、彼を見た時、俺は猫を見るネズミのように怖くて体が震えていた。
俺の現れた姿を見た、（マスコット）が呆然として、あの長い棒も手から落ちた。自分の両手で目を繰り返してこした。天を仰ぎ深いため息をつく（マスコット）は俺に「天は志のある人を裏切らない、やはり、この二年間に私が堅持している「鉄と血」の政策は正確だなあ。ついに「遅刻者が体育先生の寮をきいれに片づけなければいけない」を校則に書き込む日が実現されてくる。」
（マスコット）は俺の手をしっかりと握って言った。「宇楓、お前は掛け値なしで取るに足りなくて救うことができない単細胞生物だと以前私が思ったけど。実際は先生が間違っていた、今お前はただ普通な……」（マスコット）が涙にむせぶ。「お前は…ただ…普通、普通で掛け値なしで取るに足りなくて救うことができないゾウリムシだ。」
「おい、最後まで俺は相変わらず掛け値なしで取るに足りなくて救うことができない単細胞生物かよ！結局、「鉄と血」の政策が先生自分のためでしょう。先生の生活自身能力が弱いので、単なる無料の労動力を探すだけだろか。」
「何と悲しいことでしょう！この場面の会話は！」瞬は葬礼に参加したような表情をした。「俺、俺は知らなかった、この二年間、宇楓、お前は意外にこんな劣悪な環境で生き残った。」
「お前は黙れ！以前、毎度いっしょに遅刻する時、いつも「後は頼むだぞ」って言ってくれて、先に行った。何か「後は頼むだぞ」？俺たちは心がつながった恋人か？」
瞬は聞こえないふりをして走って逃げた。俺は感動中の（マスコット）を捨てて、走って瞬に追いつく。
「っていうか、何故（マスコット）はそんなに早く出て案内嬢になってくれるの？」（マスコット）と離れて、俺が言った。
「バカ！俺たちは時間を忘れてしまったからだよ！」瞬は歩調を速め、下駄箱の前に着いた。
「がらつーー」瞬は下駄箱のドアを開く瞬間、数えきれないラブレターが雪花のように舞い落ちてきた。
周りの殆どの女子は視線を瞬に向けた。瞬は慌ててしゃがんでラブレターを拾う。これを見て、その場にいる女子が全員手伝ってくれた。瞬は全部のラブレターを拾って、もとのままの下駄箱に入れた。手伝ってくれた女子にお礼を言ってから、瞬はあたふたと会議室に走っていた。
俺が去ろうとした時、さっき瞬に感謝される喜びに浸った女子の声が聞こえてきた。「名前を全部書きなさいなあ、奴らは私たち（金色の閃光）クラブの許可も取らずに、瞬様にラブレターを直接に差し上げるなんて許さない。」
あの女子たちは計画的にここで待っていたようだ。
俺は速いスピードで教室に入った。自分の座位に近づくと、机いっぱいに手書きのバカの字がびっしりと書いていた。そして、学生B、C、Dが満足な目で俺を見ていた。今度、俺は依然として微笑をして何も言わなかった。
俺の反応は常識を超えているので、あの三人組はきっとつまらないと思っていた。
「奇跡だわ！宇楓、私より学校に早く来ているなんてを考えてもいなかったわ！」教室に入る鏡の最初の言は大抵瞬のと同じだ。
「それは兄弟二人の心霊感応ですか？何故同じ言葉を言うの？」このほほえんでかべ女を見ると、頭が痛くなった。
「何だ、瞬もそう言ったのか？さっき私はあなたの家の外であなたを呼んだけど、何の返事がないわ。だから……」
「だからって？ひょっとして、お前は俺が死にたくて自殺するつもりだと思っていた。俺を救うためにドアを壊した。そして、俺が部屋にいないので、慌てて学校に駆けつけて確認するのではないだろうか。」
「まさか！そんなことできるわけないでしょう。」
「それはよかった。」鏡の話しを聞いて俺はほっと安心した。
「私は慌ただしくないわ。ただゆっくりと歩いて学校に来て確認するだけ。」
「そう言う問題じゃないだろう、この貧乳中のまな板……」最後、俺の意識が鏡の微笑の中に消えていた。
俺と鏡は幼馴染だけど、この破壊王の行為はだんだん理解できなくなった。今学期、俺の家を壊すのはもう六回あり、本当に怖い女だね。
「お前の申請書、もう提出しました。俺に感謝の意を表すなよ。」瞬の話しは俺を昏迷から出させた。そして、俺は奴の死亡領域に入った。
「申請書って、何？俺の死亡証明の申請書なのか？地獄への申請書なのか？それとも、俺と死神の結婚の申請書なのか？」
「俺は本気だぜ。生徒会に実戦の申請書を提出してあげた。採択される可能性が大きいみたいだよ。」
「おい、お前、本当に俺の友達なのか？」
「何を言ってるの？俺はね、お前のためにできるだけ努力している。例えば、俺は一番速い救急車と一番いい救急機材を用意しておいてるよ。」
「そんな努力なんて、俺は要らねぇよ。もっと深く考えてみよう、分かるか？」
「安心しろう！深い考えなら、俺はもう気づいた。」瞬は拇指を上がって言っている。「念のために、俺は火葬場と連絡を取っておいた。それに、墓地の選びなども考えの範囲に分け入れた。」
「それは考え過ぎるじゃないだろうか。全て、俺の失敗を前提として考えられるのは何故だよ！俺の敗北は当たり前のことなの！お前の目に、どんなイメージを持っているか、俺は！俺の死を望まないよね！答えろう！俺は成功することを考えてくれ！」
「俺はお前を信じてる！お前はきっと成功して生きて戻れる。」瞬は俺の目を避けた。
「何故、今の目標はただ成功して生きることだけなんだ！」
「生米はご飯に炊けてしまった、お前は断りの権利はない。」
「しかたがない、そういうなら、少し要求を出したい。」
「言ってみよ、院長の許可を取ってあげる。」
俺は瞬の耳元で小さい声で話していた。瞬はしげしげと頷いた。それに、胸に成算がある顏をしていた。「やはり、お前らしいね、安心しろう、わしに任せてくれ。」
「じゃ、お願いします。そうだ、内緒にしてくれよ！特に鏡に教えないで。」正直に言って、瞬がやるからこそ、俺はもっと安心できなかった。
申請の結果は明日まで知らないから、俺はすごく緊張していた。この事ばかり考えるのせいで、俺の心で不幸な神がすきをついて入り込んだ。
数学の授業の時に寝てしまった、数学の先生（煙銃）に捕まれた。そして、罰を与えた。廊下で立ていて公衆の「手本」を担当した。国語の授業の時、テキストを家に残してきた事実がやっと分かった。「事務室でお茶でも飲みましょう」って国語先生（篝火）は優しく言った。昼食のころ、宇心が作った弁当を家に忘れてしまったので、コンビニでパンを買うしかなかった。
俺、瞬、鏡三人の昼ご飯の場所は屋上だ。
「えっ、宇楓の昼食はメロンパンですか？」鏡がびっくりした。
「宇心が作った弁当を忘れちゃって。」
「大丈夫だわ！」鏡は喜んで両手を合わせる。「よかったら、私の手作り弁当を食べてみよう！」
「ちょ、ちょっと待って！鏡、いつも瞬が弁当を作ってあげるのではないだろうか？」
「でも、このごろ、俺は毎日早く学校へ行かなければならないから。弁当なんかが作れない。」瞬は美味しそうな弁当を食べながら話している。
「ふざけるな！じゃ、今、お前の食べてる弁当はどこからもらったのよ！」
「これはね、知らない女子がくれたのだ。」
「このやろう、こんなに軽く言ってるな！せめて感謝を抱いて彼女の名前を覚えなさい！」
「おい、宇楓。これは私の手作り弁当だわ。速く食べてみようか。」鏡は微笑みながら弁当のふたをあけた。「美味しくないかもしれないけど、全力を尽くすので、少しも残念に思うところがあるまい。」
「何だこれ！ダックマターしか見えねぇ。おかずはともかく、なぜご飯まで黒くなったの？お前が料理を作った時、いったい何が起こったの！」俺は思わず心の考えをすっかり言っていた。「これは美味しくないレベルじゃないだろう。これを食べたら、俺の人生は絶対終わる、それでいいのか？」
「ひどいね。これは多分醤油が多すぎなのよ。気にしないで！」ほほえんでいる鏡は俺の頭を打った。「ほら！中には卵焼きといり卵とゆで卵とふかした卵など豊富だわ。」
「さすが姉さんだ。やっと卵かけご飯以外の料理ができた。おめでとう！」ダックマターを見たせいで、瞬は食欲がなくなった。それで、俺の隣にのんびりして突っ込んでいた。
「私は自分もまだ食べていないよ、この弁当。」ほほえむ鏡は箸でダックマターを挟んで俺の口に送った。「宇楓、君は初めての人だわ。」
なぜ味を味ってくれないの！鏡の奴はただ俺を毒を試みる道具にするじゃないだろう！俺は口を閉じて哀願の目で瞬を見つける。ダメだ、あいつはもう（これを食べたら、宇楓はどうなるか）という好奇に落ち込んだ。
「宇楓。」まるで哀願の戦術が効くように、瞬がやっと話し始めた。「あのう、普通の場合、大したことはないものに見えるから、結構うまいのだよ。」
（死ね！お前の食物観を聞きたくない！そうすると、なぜお前は食べないのよ！）俺の心が滅茶苦茶になった。食べるか、食べないか、どちらを選んでも、残りは死ぬ道だけだ。どうせ死ぬなら、毒死のほうが痛快なんだ。
最後、俺は口を開くことにした。
舌尖はダックマターに触れる瞬間、俺は後悔してしまった。今俺の頭には、十七年の走馬灯が見えた。目の前に無尽な闇が俺を囲んでいた。苛立って叫んでいる瞬の声の中に、「次は食器洗剤量を少し減少しよう、半瓶で十分だわ。」と鏡がため息をつく声が聞こえた。
俺は死んでも心残りはない、少なくとも、自分の死因はよく分かっているから。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
気がついた時、俺はもう保健室のベットにいた。立ち上がると、保健先生の後姿を見つける。保健先生は眼鏡をかけた、背が高い美人であり、二十歳くらいに見えた。名前は、確か……
「目が覚めるか？春麗と呼んでくれていいです。」
いきなりの答えは俺をおびえさせた。俺は何も言わないけど、春麗先生はすっかりと俺の心を読むことができるみだい。
「今は、十九時に近いよ、宇楓さん。」また俺が聞く前に答えをくれる。
「あのう……」
「謝ることなんか要らないよ。君のせいで、仕事を終える時間が遅くなっても、君を憎まない。本当ですよ！君のせいで、私の燭光晩餐の計画を乱しても、私の重要なデートを破っても、私の人生を滅茶苦茶にしても、君を全然憎まない！」
さすが春麗先生、なんと落ち着いて強い怨念を付ける言葉を言った。ついに、俺は思い出した。春麗先生の能力は覗くということであった。つまり、もし心が動揺すれば、春麗先生の前には秘密なんか絶対に隠せない。
「……」すまない気持ちはもう言葉で表せなかった。
「帰ろう。ついでに、君が意識を失った七時間の間に、６人プラス猫一匹が見舞いに来たんだ。」
俺はぼうっとして何をしたらよいか分からない。そのまま、ハイド学院を出る。俺は理解できない、なぜそんなに多くの人が見舞ってくれるか？瞬と鏡以外の友達なんて想像できない。ところで、なぜ猫が一匹いるんだ！
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